2023/05/01

2023年4月30日(日) 光明池駅周辺の帰化植物観察会の記録

 泉北高速鉄道光明池駅から住宅地を抜けて城山公園まで、帰化植物(外来植物)を中心とした観察会を実施しました。長年帰化植物の研究、観察を続けてこられた中山圭子さんに案内をお願いしました。さっそく駅前広場の花壇を覗いていくと、コメツブツメクサ、コバンソウ、ヒメコバンソウ、ナガバギシギシ、メリケントキンソウ、オッタチカタバミ、カラクサナズナなどが次々あらわれて、一ヵ所でなかなか動けません。歩きながらもイヌコハコベ、キヌイトツメクサ、シロイヌナズナ、ナギナタガヤ、アオカモジグサ、キキョウソウ、ブタナ、セイタカハハコグサ等を見ていきます。ある花壇ではウラジロチチコグサ、ウスベニチチコグサ、キヌゲチチコグサ、チチコグサモドキを見比べて観察できました。駅前を少し離れると、シロバナマンテマ、ニガナ、ヌカススキがそれぞれ群落を作って見ごたえがあります。また斜面いっぱいにコゴメバオトギリがしげり、その下の溝にはハナヤエムグラがピンクの小花を華やかに咲かせていました。甲斐田川に沿って少し歩き、スイカズラ、スイバ、オニウシノケグサ、ナガハグサ、そして他ではなかなか見かけないカキネガラシをしっかり観察。道路沿いではネビキミヤコグサ、ユウゲショウが広がっています。団地の中を通り抜けて城山公園へ向かう途中では、フラサバソウ、ハナヌカススキ、カモガヤ、ヒナギキョウ、ツタバウンランなどが見られました。栽培品が逸出したと思われるシダの仲間のマツバランもまだ残っていました。城山公園はコジイやアラカシやコナラなどかつての泉北丘陵の植生が残っているようで、カンサイタンポポ、カニツリグサ、ヘビイチゴ、オヘビイチゴ、キランソウ、ヤブタビラコ、ジシバリなどがありました。午後はヤワゲフウロ、アイセイタカハハコグサ、コウゾリナ、コモチマンネングサ、オオニワゼキショウなどを見ながら鴨谷池の横を通って駅へ。鴨谷池は木々が水際まで茂り落ち着いた雰囲気の池です。再び甲斐田川に出て、最近増えているシラホシムグラとヤエムグラの違いを観察しました。川の中にはオランダガラシ(クレソン)が、また住民の方が草木を植えておられる中、ヒルザキツキミソウやメキシコマンネングサなどが負けずに茂っていました。出発時雨が心配されましたが、途中少しぱらついただけで無事に終了できました。 ご案内いただきました中山様、ありがとうございました。

◎ 当日配布された、下見時に見られた植物リストをこちらに載せています。

◎ 当日観察したシラホシムグラの記事をこちら(外部の記事)に載せています。



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