キリンソウ Phedimus aizoon var. floribundus(ベンケイソウ科)
活動の記録やニュースなど
1998年の「堺市植物目録」発行以後、1999年~2012年までは、平野弘二様によって、毎年堺市で新しく発見された種は「堺市植物目録補遣」として、会誌に報告されてきました。しかし、その後は、一部は会報や会誌で紹介されましたが、発見しても記録として残っていないものも多くあります。そのため、外来植物や逸出・移入種を中心に多くの植物が未報告のままになっています。会報279号にも書いたように、「堺市植物目録」改訂版の作成に向けて、今後は確認された種を順次報告していきたいと考えています。皆様にもご協力よろしくお願いします。可能な限り標本を作成し、無理な場合は種の特徴がわかる写真を撮影して確認できるようにしていきます。とりあえず、今年9月の西原公園~桃山公園観察会の下見で見つけた2種を含め、これまで報告のなかった4種を報告します。目録改訂版への掲載も考えて、「堺市植物目録補遣」と同様に、以下のデータを記録しておきます。
[和名・科名・学名・産地(住所・メッシュ番号または緯度経度)・生育環境・標本番号(ある場合)・発見日・発見者・備考(外来・逸出・移入等]
① キバナニワゼキショウ・アヤメ科・Sisyrinchium exile E.P.Bicknell
・南区野々井(34.494508,135.475709)
・あぜ道・標本なし(写真1)・2026.6.4・木村進・外来種
会員相互の知識の交流と親睦を図るため実施している恒例の会員発表会を、今回は第50回記念として記念講演講師に植村修二氏をお招きして、下記の要領で開催いたします。例年は1月に開催してきましたが、今年度から7月に変更することにしました。これは、近年の夏は猛暑が続き、観察会の実施が困難となり同好会の行事が長期間にわたって空いてしまうためです。今回は記念講演のほか会員から2件の発表が行われます。植物について研修を深めることができる年1回の機会ですので、ぜひとも、会員の皆様の多数のご参加とともに、会員外の方にもお声がけをお願いします。車で来られる場合は、図書館の駐車場は図書館利用者のみ1時間以内の使用しかできませんので、近隣の有料駐車場をご利用ください。
◎ 日時 2026(令和8)年7月26日(日) 午後1時30分~4時30分
◎ 場所 堺市立南図書館(TEL 072-294-0123)3階 集会室2
※交通:南海泉北線「泉ヶ丘」駅下車南西約300m、泉ケ丘市民センター内
◎ 参加申込 会員外の方も参加可。参加費無料・申込み不要。直接会場へお越し下さい。
◎ 発表者及び演題
<会員発表>
① 「東北の山で見た高山植物」 今井 周治
② 「堺の植物と環境の変遷-旧石器時代から近世-」 木村 進
<50回記念講演>
「帰化植物と付き合った60年―昭和の時代から令和までー」 植村 修二
<記念講演講師紹介>
植村 修二(うえむら しゅうじ)
日本の帰化植物研究の第一人者として精力的に活躍。近畿地方を中心に日本国内の帰化植物の分類学的研究や、日本への侵入・定着など分布動態状に関する研究を長年継続され、それらの知見をわかりやすく解説した多数の著作を発表されている。主な著書(編著)に『日本帰化植物写真図鑑 第2巻』(全国農村教育協会)があり、近年侵入した帰化種の同定には必須の冊子。(主な経歴)大阪府立園芸高等学校・大阪府立農芸高等学校教諭、豊中市花とみどりの相談所専門相談員を経て、現在、大阪府立園芸高等学校非常勤講師、他に、近畿植物同好会幹事、堺市レッドリスト・外来種アラートリスト改訂懇話会構成員など多数。
<会員発表会の沿革>
会誌「堺植物」第14号に、昭和50(1975)年12月13日に第1回会員発表会が参加者17名で開催されたことが書かれています。第2回会員発表会は昭和52年1月22日(参加者34名)とあり、この時から1月に開催されるようになったようで、その後、コロナ禍で2021年1月予定の発表会は中止したが、50年間継続されてきたことになります。
今年5月に南海泉北線の車窓から、深井駅の近くの池全体が黄色の花でおおわれているのを見つけて、6月10日に見に行ったところ、鴨坂池(中区堀上町)一面に特定外来生物指定のオオバナミズキンバイ(アカバ科)が繁茂していることを確認した。この池では夏になるとオニバスが出現することがあり、2023年9月15日にオニバスの写真を撮った際にもオオバナミズキンバイが岸近くの狭い範囲に見られたが、3年ほどで池一面に広がったことになる。堺市のため池203ヶ所で水草調査を行った弘岡知樹さん(2026)によると、堺市では 2022年以降オオバナミズキンバイ(広義)が8カ所で確認されたという。この鴨坂池では、2023年·2024年にはオニバスが観察されたが、2025 年は発見できなかった。オオバナミズキンバイがー面に広がったことが影響しているかどうか、今夏にオニバスが出現するか注目したい。
(参考)弘岡知樹·横川昌史(2026)大阪府堺市のため池で分布拡大する侵略的外来水生植物オオバナミズキンバイ(広義)(アカバナ科).大阪市立自然史博物館研究報告(80):67-84.
<5月観察会のご案内>
1. 実施日 2026年5月17日(日)
2. 中止の判断
当日の朝、NHKテレビ7:00前の天気予報で、大阪の降水確率が、午前、午後のいずれかの60%以上の場合、観察会を中止します。
3. 集合場所・時刻 南海高野線 紀見峠駅 乗車券売機前 9時40分
解散場所・時刻 〃 千早口駅前 14時30分頃
4. 電車の時間(下記より遅いと間に合いません)
南海高野線 「なんば」駅 8:48発急行に乗車 「紀見峠」駅 9:34着
*堺東駅 9:00発 → 北野田駅 9:05発 → 金剛駅 9:13発 → 河内長野駅 9:20発
*三国ヶ丘駅 8:54発(普通)→ 中百舌鳥駅 8:57発
→ 北野田駅 9:08発(急行)に乗換え
どの駅にも自転車、単車を無料で置く場所があります。
5. 持ち物
弁当、水筒、筆記具、タオル、座るときに敷くもの、図鑑、カメラ、雨具など
6. 観察路の概要
紀見峠はダイトレ(屯鶴峯~槇尾山のハイキングコース)との交差点です。そこまでは登り坂ですが、観察会ですのでゆっくり進みます。紀見峠は数学者、岡潔の縁の地です。峠からは国道371号を下ります。バイパスが作られ、交通量が激減して歩きやすいです。蟹井神社からは、旧の南海高野線跡に作られた遊歩道を進みます。自動車、単車は進入禁止です。全コースに地道箇所はありません。
千早口駅で解散としていますが、余裕がある方は美加の台駅まで歩かれるのもいいのではないでしょうか。天見駅の周辺はナンテンの木がたくさん植えられています。
7.参加費 会員は無料、会員外の方は300円を当日に集金します。
連絡先 長尾・藤村
<4月観察会のご案内>
1.集合日時:4月26日(日)午前10時10分
(解散は3時頃西宮名塩駅を予定しています。)
※ 当日朝7時天気予報で兵庫県南部の午前の降水確率が50%以上の場合は中止。
2.集合場所:JR福知山線 武田尾駅の改札前
JR大阪駅 9:15発(6番線)の宝塚線新三田行に乗車すると、乗換無しで武田尾に10:01に到着します。
3.観察地の概要
武田尾駅から、温泉地の周辺を散策したのち、桜の園周辺で昼食の後、廃線跡を西宮名塩駅まで歩きます。距離は約7kmで、高低差はほとんどありません。いろいろな春の野草が咲き始めていますし、渓流沿いですので、コケやシダも多い所です。 なお、桜の園から引き返すことも可能です、その場合は、約3.5kmになります。
4. 持ち物 :
・懐中電灯
途中、照明の無い暗黒のトンネルを通ります。トンネル内は枕木がボコボコしているので、足元を照らしながら歩きます。
・ルーペ
コケ観察も行いますので、10倍程度のルーペがありましたら、ご持参ください。
・その他 昼食、飲み物、雨具、図鑑、カメラ など
5.参加費:会員無料(会員外300円)
6.担当・連絡先:左木山祝一・ 今井周治