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| コウヤボウキ Pertya scandens |
活動の記録やニュースなど
◎ 日時 2025(令和7)年1月12日(日) 午後1時30分~4時30分
◎ 場所 堺市立南図書館(TEL 072-294-0123)3階 集会室2
※交通:泉北高速鉄道「泉ヶ丘」駅下車南西約300m、泉ケ丘市民センター内
• 発表者及び演題
・今井 周治 「岩手県の早池峰山などで見た高山植物」
・酒井 和子 「堺・鉢ヶ峯 里山の花めぐりー2024」
・左木山祝一 「コケ植物の歩んできた道筋」
< 休 憩 >
・ 芦田 喜治 コケ2024
・左木山 祝一 「鶴見緑地植物観察会(2024年観察会より)」
午後1時30分,木村副会長から昨年の活動や今年の行事の紹介,会誌の表紙を飾ったスズサイコの解説などを加えたあいさつで,年初めの会員発表会が始まりました。
1番目は,今井周治さんの「岩手県の早池峰山などで見た高山植物」の発表です。東北各地を訪れたときの旅や登山の様子とそこで見た植物を,早池峰山の高山植物を中心に美しい写真で紹介していただきました。
2番目は,酒井和子さんの「堺・鉢ヶ峯 里山の花めぐり-2024」です。1年を通して鉢ヶ峯に通い続けて得た貴重な情報や美しい植物の写真を,軽妙な「酒井節」にのせて紹介していただきました。これは個人的な感想ですが,この貴重な情報をぜひ,会誌にも投稿して残していただきたいと思いました。
3番目は,左木山祝一さんの「コケ植物の歩んできた道筋」です。コケ植物が歩んできた道筋を,最新の情報を駆使しながら,まるで高校の授業のような理論的な説明をしていただきました。
休憩をはさんで4番目は,芦田の「コケ2024」の発表です。2024年に出会ったコケの紹介と,会誌に投稿した内容について解説しました。
5番目は,再び左木山祝一さんの登場で「鶴見緑地公園観察会報告(2024年観察会より)」です。観察会の会場になった鶴見緑地公園の歴史に始まって,講義調の格調高い観察会の報告をしていただきました。
そして,会場の借りられる時間が迫る中,出原副会長の閉会の一声で,会員発表会も無事に終了しました。最後に,発表会全般の調整をしていただいた木村副会長,むずかしい司会役と,会を円滑に進めるための時計係もしていただいた出原副会長,受付役の会計担当の藤村さん,すばらしい発表をされた発表者の皆さま,そして,その発表を熱心に聴いていただいた発表会に参加された皆さまに感謝いたします。
11月観察会の案内文です
岸和田市の和泉葛城山の麓のシガ谷林道を歩きます。一般車が入らず、植林や竹林、自然林からなる静かな道をゆっくり時間をかけて観察していきます。
1.日 時 令和7年11月9日(日)
2.集合場所 南海バス牛滝山線 堂脇バス停
3.集合時間 午前9時10分
4.行 程
<行き>
・南海本線岸和田駅、駅前バス停8時30分発、牛滝山行バスに乗車。(1番乗り場)。
・またはJR阪和線久米田駅、久米田バス停(亀井病院前)を8時40分発。(同じバス)
久米田駅前バス停(駅から徒歩1分)ではなく、久米田バス停(駅から徒歩5分)に注意。
・堂脇バス停9時06分着。岸和田駅前バス停から650円、久米田バス停から550円。
<観察コース>
・堂脇バス停 → シガ谷林道 → 牛滝温泉。(高度差約200m、距離約4Km)
・解散は、牛滝温泉付近、午後1時20分頃
・トイレは、牛滝温泉の施設までありませんので、鉄道の駅で必ず済ませて下さい。
<帰り>
・帰りのバスは、牛滝温泉バス停午後1時30分発、岸和田駅前行きに乗車。その後は午後3時31分までありません。
・久米田バス停まで650円、岸和田駅前まで700円。
・牛滝温泉には、有料の駐車場があります。朝にそこに止めて、集合場所の堂脇バス停まで牛滝街道を歩いて下ることも可能です。(徒歩45分くらいかかります)
5.持ち物 弁当、水筒、筆記用具、雨具、ハイキングの服装、双眼鏡、カメラなど
6.主な植物
ガマズミ、ハシカグサ、ハエドクソウ、ケケンポナシ、オトコエシ、マルバウツギ、ミズタマソウ、コクラン、ダンコウバイ、クマノミズキ、コアカソ、ハナイカダ、ショウジョウバカマ、ヤブニッケイ、コバンノキ、リョウブ、ムラサキニガナ、ユキノシタ、オオバヤシャブシ、カマツカ、ゴンズイ、ツルリンドウ、コマユミ、他
7.当日会費 参加費として、当日、お一人300円を徴収致します。
8.連絡先 出原茂樹(090-5242-0576) 千葉房子(080-2446-2075)
9.天候 当日の朝6時の気象情報で、大阪府の午前の降水確率が50%以上の場合は、観察会は中止します。
2025年10月の観察会の案内文です
1.日時:2025年10月5日(日) 午前9時(雨天中止:下記の9.天候)
2.集合場所:JR阪和線日根野駅改札口
3.交 通(例):天王寺(快速)8:15→三国ヶ丘8:25→鳳8:31→日根野8:48
4.現地までの行き方:いずみさの観光周遊バス(コミュニティバス)に乗車
日根野駅前9時16分発乗車→泉佐野丘陵緑地パークセンター9時25分着(無料)
※このバスは南海本線泉佐野駅前9:00発で、その後JR日根野駅を経由します。
泉佐野駅から乗車いただいてもけっこうです。
※直接車で行かれる方は、現地パークセンター前に9時30分ごろお集まりください。
5.解散:午後2時頃 (14時01分発のバスに乗車)
6.当日会費:300円
7.持ち物:弁当・飲み物・図鑑・ルーペ・カメラ等
8.天候:
当日朝6時前後のNHK気象情報で、大阪府午前の降水確率が60%以上の時は中止
9.担当:藤村・木村
大阪府泉佐野丘陵緑地は総面積74.5haあり、そのうちの約20haが2014年に第19番目の府営公園として開設されました。環境に配慮した自然の植生が見られる公園です。
ミミズバイ、ミソナオシ、コウヤボウキ他、観察します。山道を歩きますので、ストックがあれば安心です。
昨年9月の予定でしたが雨で中止したため、再度計画しました。9月はまだ残暑が厳しそうですので、10月にしています。ふるってご参加ください。
今年8月に本会役員の今井周治さんが、西原公園(南区・栂美木多駅下車)で多数のハナガガシが生育しているのを発見され、連絡をいただいて私も確認に行った。場所は公園奥の西松尾池の東側で、比較的大きな木以外に若木も多数生育しており、繁殖をしているものと思われる。ハナガガシは堺市では最初に平野先生が荒山公園で見つけられ、今井さんによると2002年2月9日の堺自然観察会(ユックルック)の観察会の資料に掲載されている。梅林の駐車場の近くで、多治速比売神社へ上る階段下の鳥居のすぐ左側に、樹高が20mに達する大木が1本だけあり、名札もついている。昨年秋に見たところ、どんぐりも稔っていないようである。それに対して西原公園では多数の若木もあり、関西では非常に貴重な生育地であると思われる。関西地方では荒山公園以外に、京都府立植物園と和歌山県植物公園緑花センターで植栽されているという記録しか見つからなかった。
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| ハナガガシの樹冠 (荒山公園) |
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| ハナガガシの葉(西原公園) |
ハナガガシの名は他のカシ類に比べ、上の写真のように、葉が細長いことからつけられたものである。四国南部と九州南部にのみ分布し、愛媛、高知、長崎、熊本及び宮崎の一部地域でのみ自生が確認されている植物。各県のレッドリスト掲載種で、環境省のⅡ類、愛媛・高知県ではⅠA類、大分県ではⅠB類、熊本・鹿児島ではⅡ類、宮崎県では準絶滅危惧種に指定されている。これらの分布地はシロバナタンポポの主要な分布域とほぼ重なっている点が興味深い。関西地方は本来の分布地ではないので、公園造成時に意図的に植栽されたか、他の植栽木とともに運ばれて生育していると考えられる。葉の先端はとがり、アラカシのように上半分にまばらに鋸歯がある。葉の中央を走る太い葉脈(中肋)は葉の表裏とも隆起するのが特徴で、ツクバネガシのように葉は枝先に集まって着く。冬芽が他のカシ類と比べても非常に細長いという特徴があるとのことで、確かめてみたい。今秋に調査をして結果を会誌に報告する予定。(木村 進記)
当日は、お天気に恵まれ、暑くもなく、寒くもなく、植物観察には、とても良い天候であった。近鉄西信貴ケーブルで高安山駅まで上った。上って行く途中では、眼下に大阪平野が一望でき、すばらしい眺めが楽しめた。高安山駅前に9:40に集合して、挨拶をして、資料を配布した。今回の主な目的は、アオモジとシマカンギクとの出会いであった。10時に出発して、観察会を始めた。
歩き始めてすぐには、クマノミズキ、ヤマコウバシ、クヌギ、コナラ、ニワトコ、シロダモ、ソヨゴ、ウラジロノキ、コバノガマズミなどが観察された。キク科のコウヤボウキは、ちらほらと花が残っていた。しばらく歩き続けると、目的のアオモジに出会った。この時期のアオモジを見るのは初めてであったが、たくさんの花芽がびっしりと付いていて、びっくりした。「年末~2月には、アオモジが花屋で咲き誇っている」という話に納得がいった。もう準備が始まっていたのだ。
高安山レーダー付近では、花の咲いているテイショウソウが観察された。テイショウソウの花は、コウヤボウキの花と似ている。私の経験では、テイショウソウは、和泉山脈と生駒山地では見受けられるが、北摂の山々では生育していないように思われる。テイショウソウ以外には、ミツバ、ノササゲ、アオミズ、ヤブマオ、ヤブマメ、ボタンヅル、ヤブタバコなどが観察された。シソ科の小さな花が見受けられたので、近寄って見ると、ナギナタコウジュであった。片側に花を並べている花序のようすは、薙刀を想像させる。匂いを嗅いでみると、あの独特の香りがした。
大阪府と奈良県の境の尾根道を歩いていると、ヤクシソウの花が盛況に咲いていた。ヤクシソウの名の由来は、茎を抱く倒卵形の葉の形が、薬師如来の光背に似ているからと言う説があるが、その変わった形の葉に黄色の花がたくさん咲いている様子は、風情のあるものであった。
立石越で急カーブをして、奈良県へと足を運んだ。ここから龍田川駅までは、下り一辺倒である。しばらく歩いた後、12時が近づいてきたので、菊畑の横の道端で、昼食を取った。日向で昼食を取るには暑く、日陰で昼食を取るには寒い、と言う複雑な陽気であった。私は、その境目で昼食を取ることにした。近くの藪には、赤いカラスウリの実が、いくつかぶら下がっていた。
しばらく歩くと、久安寺の集落に到着した。ここでも、集落周辺でアオモジが植栽されていて、花芽をたくさん付けていた。久安寺集落~信貴畑集落では、ツクバネガシ、テイカカズラ、アキノキリンソウ、ボントクタデ、ミゾソバ、テイショウソウ、カゴノキ、マルバアオダモ、アカガシなどが観察された。垂直分布に関して、アカガシは照葉樹林帯の最高部に生育する。この地域は内陸部であり、冬の寒さがかなり厳しいのであろう。
信貴畑集落を集発して、椹原(ふしはら)の集落に向かった。途中には、ナツフジ、ミヤマガマズミ、コバノガマズミ、スダジイ、ネズミモチの他、待望のシマカンギクが観察された。シマカンギクの鮮やかな黄色の花が、日当たりの良い斜面に、あちらこちらと咲いていた。長尾さんが、スマホを使って、インターネット検索すると、「シマカンギク」と検索された。今風に言うと、シマカンギクは、私の「推しの花」で、眺めていると心が華やぎました。ミヤマガマズミとコバノガマズミがいっしょに観察されたので、葉の手触りを試してみました。ミヤマガマズミがツルツルとした手触りに対して、コバノカマズミは毛ば立つような手触りがした。
椹原集落にある正光寺でトイレをお借りして休憩した。椹原集落を出発して、竜田川駅に3時過ぎに到着し、観察会終了の挨拶をして、解散した。