2024/10/27

「苔・こけ・コケ展 2024」のおしらせ

京都府立植物園の植物園会館で 「苔・こけ・コケ展 2024」が開催されます

日程:11月8日(金曜)から11月10日(日曜)9時から17時(最終日は16時まで)

コケの栽培品、生態写真、コケアート・工芸品、苔庭ジオラマの展示など、コケに関する盛りだくさんの内容になっていますが、関連行事として、コケ観察会や講演会なども行います。

 

苔・こけ・コケ展 関連観察会

日程:11月8日(金曜)から11月10日(日曜)10時30分から12時30分(受付10時から)

内容:植物園内のコケの観察

定員:当日先着20名 植物園会館前集合

参加費:資料代500円

 

 苔・こけ・コケ展 関連講演会

日程:11月10日(日曜)13時30分から15時(受付13時から)

内容:「京都を彩る苔庭の魅力」

講師:烏賀陽百合氏(庭園デザイナー)

定員:当日先着60名

会場:植物園会館2階研修室


学術講演会「植物と動物の共生関係-花と果実の多様性」のおしらせ

 

京都府立植物園100周年記念学術講演会2024サイエンスレクチャー11月
サイエンスレクチャー2024

日程:11月2日(土曜)13時30分から15時(受付13時から)

内容:「植物と動物の共生関係-花と果実の多様性」

講師:湯本貴和氏(京都大学名誉教授、きょうと生物多様性センター長)

定員:当日先着60名

会場:植物園会館2階研修室

2024年「鶴見緑地公園」観察会の案内文

 

1.日時 10月20日(日)午前10時00分
  (解散は3時頃を予定しています。)

  ※ 当日朝7時の大阪市午前の降水確率が50%以上の場合は中止します。

2.集合場所 大阪メトロ「鶴見緑地」駅(改札を出た前の広場)

3.観察の概要
 鶴見緑地は、1990年に開催された国際花と緑の博覧会(花の万博)の跡地を、大阪市が1972年に広域公園として開設しました。敷地は約122haと広大で、植栽された木も大きく育っています。園内には咲くやこの花館(温室)、自然体験観察園や日本庭園など、いろいろな施設が作られています。
 当日は午前中は園内を散策し、午後は咲くやこの花館を中心に観察する予定です。コケの観察も行いますので、ルーペをお持ちの方はご持参ください。
 費用は当日会費の他、咲くやこの花館入館料 500円が必要です。



2024/10/02

2024年10月2日まで堺植物同好会HPの TOP ENTRY を飾った写真

  

ガマズミ Viburnum dilatatum

 

泉佐野丘陵緑地観察会の案内文

 

1.日時: 2024年9月22日(日) 午前9時

 (当日朝7時頃のNHK気象情報で、大阪府午前の降水確率が60%以上の時は中止)

2.集合場所: JR阪和線日根野駅改札口

3.交 通(例): 天王寺(快速)8:15→三国ヶ丘8:25→鳳8:31→日根野8:48

 コミュニティバス(観光周遊バス:南海本線泉佐野駅前9:00発)
 日根野駅前9時16分発に乗車
 → 泉佐野丘陵緑地パークセンター9時25分着(無料)

 ※車で行かれる方は、直接パークセンター前にお集まりください。

 大阪府泉佐野丘陵緑地は総面積74.5haあり、そのうちの約20haが2014年に第19番目の府営公園として開設されました。環境に配慮した自然の植生が見られる公園です。
 ミミズバイ、ミソナオシ、コウヤボウキ他、観察します。山道を歩きますので、ストックがあれば安心です。



2024/06/23

南河内(千早口方面)観察会の記録

 

令和4年5月8日(日) 南河内(千早口方面)観察会

コース:南海高野線「千早口」駅

   → 美加の台5丁を経て延命寺

   → 南海高野線「三日市町」駅

当日配布された資料(植物リスト) →【こちら

当日観察した蘚苔類リスト → 【こちら


 晴天に恵まれ、比較的涼しい絶好の観察会日和。集合場所の「千早口駅」には次々と参加者が集まり、総勢22名となった。10時に大場会長のあいさつの後、担当の木村から地図と植物リストを配布し、コースの概略を説明した。何回か観察会を実施したコースだが、美加の台の造成が始まって、この地域の環境は大きく変貌した。でも、明るい農地や住宅地と暗い山道が交互にあり、多くの植物を見ることができた。

 駅近くには農地が多く、コオニタビラコ(春の七草のホトケノザ)やウマノアシガタ・キツネノボタンなど、黄色い花が目立つ。外来種でやっかいなハタケニラは、秋に咲くニラとは異なりニラ臭はない。竹林でソクズを見る。スイカズラ科からレンプクソウ科に移され葉はニワトコに似る。夏に白い花が咲き秋の赤い実は食用にもなる。帰路の川沿いに見られた。高架道路近くで3mにも達するトウコマツナギを見る。

 このあたりから、古くから残る山道に入る。ツルカノコソウ・ツボスミレ・シャガも白い花盛り。1週間前の下見では咲いてなかったシライトソウも20~30株は開花。チャルメラの形の実を多数つけたチャルメルソウやサンショウソウも多い。クジャクシダ・リョウメンシダ・ジュウモンジシダなど湿った場所を好む特徴的なシダが見られ、ゼンマイ・シシガシラ・イノデ・ヤブソテツなどが続く。マルバウツギやハナイカダ・コバノガマズミやムラサキケマン・ムロウテンナンショウも咲いている。

 その後、美加の台の住宅地を横切り、「延命寺口」のバス停付近から再び山道に入る。住宅地ではコウゾリナ・ノアザミの他、ブタナ・キキョウソウ・コバンソウなどの外来種が多いが、山道に入るとチャルメルソウやヤマネコノメソウ・ハシカグサや前述のシダ植物が多くなる。また、船のような形の実を多数つけた草が密生している。下見の時には白い花が残っている株もあってすぐに分かったのだが、実だけではなかなか難しい。皆さんに何かと尋ねたところ、数人の方はご存じで前回の槇尾山の観察会でもたくさん見られたサツマイナモリである。その後、明るい畑を経て延命寺へ12時半に到着し、昼食をとった。延命寺周辺には以前からササユリが多く見られたが、減ってはいるが開花可能な株もかなり見かける。フタリシズカも開花していた。植栽されたヤマユリもよく育っていた。

 午後1時半頃に延命寺を出て、三日市町駅へ向かう。途中、クサノオウ・ツルニチニチソウ・ヤブヘビイチゴ・カテンソウなどを観察し、昔は水車があって薬草を加工していた大同薬品近くで、キハダの樹皮の苦さを体験した。近くに見かけないフウロソウがあった。調べるとヒメフウロであった。貴重な在来種だが近年は園芸用でも販売され、それらが逸出して広がっているそうだ。小さなつぼみができ始めたマタタビの葉の先がわずかに白くなっていた。川沿いでオニグルミ(下垂する雄花序と上向きの雌花)を観察して、15時半頃に駅に着いた。晴天の下、様々な環境に生える植物を観察することができ、満足していただけたと思う。



槇尾山根来谷方面観察会の記録

 

令和4年4月17日(日) 槇尾山根来谷方面観察会

案内文(参考資料) → 【こちら

下見時に撮った植物の写真 → 【こちら

当日観察した蘚苔類リスト → 【こちら


 槙尾には西国33ヶ所巡りの施福寺があります。参拝はバス停から30分歩いて登るので巡礼さんには最大の難所となっています。槙尾山の標高600mぐらいですが、三国山を経て和歌山に通じ、 標高の割に山が深い感じを受けます。今回は、根来谷の途中までの往復とバス停付近を観察して歩きました。いつものように超ゆっくりで進んだので楽に歩けました。根来谷は杉植林の北斜面にあり、いつも暗い道ですので、あまりカラフルな花が目立つコースではありません。そのかわり、シダ植物が数多く観察できると期待していたのですが、あいにく、道に沿って下草が刈られていて観察できる数は少なくなりました。その分、今回は、コケに詳しい左木山さん(今観察会担当者)にたっぷりとコケの魅力を語っていただくことができました。全部を覚えるのも記録するのもできなくてすみません。

 今回、17人もの参加があり、近年になく盛況でした。槙尾のバス停までのバスの乗車定員が少なく、全員が予定時刻に揃うことができるか大変心配しましたが、10時ごろ、同時に全員揃うことができて本当に幸運でした。午前中は根来谷を登り、時間が来たところで昼食をとって引き返しました。

 谷道でぱっと目立った花はサツマイナモリ(白)とヤマブキ(黄)でした。サツマイナモリは群生というレベルで咲いていました。タニギキョウ(白)もありました、色は地味ですがミヤマカンスゲ、ヤマアイ、サンショウソウ、マムシグサの仲間もたくさん見られました。珍しいところではナベワリが咲いていました。木本ではアオキが花をつけていました。雌雄異株で、ルーペで雄しべだけの花と雌しべだけの花を確認しました。あまり見かけないイズセンリョウもたくさんありました。ハナイカダがありました。カゴノキもありましたが、幼木はカゴノキの代名詞の樹皮模様ではなく、芽吹きの様子や葉の形から同定しました。

 バス道は日当たりがよく、きれいな花がいろいろと見られました。オオバタネツケバナ(白)、カキドオシ(赤紫)、シャガ(白)、ジロボウエンゴサク(桃)、関西/西洋タンポポ(黄)、ヒメオドリコソウ(桃)、タチツボスミレ(薄紫)、ヒメスミレ(薄紫)、ムラサキケマン(赤紫)、キュウリグサ(青)、オニタビラコ(黄)、クサイチゴ(白)など観察機会の多いものが咲いていました。木本で花が目立っていたものは、ヤマツツジ、八重桜、カマツカ(白)、ヤマウグイスカグラ(桃)、ハナズオウ(桃)、ウワミズザクラ(白)などでした。その他をあげておきます。ブナ科ではアラカシ、シラカシ、ウラジロガシ、ツクバネガシ、コジイ、コナラ、マテバシイ。その他、イヌマキ、コウヤマキ、タラノキ、シロダモ、ネズミモチ、イチョウ、ヒサカキ、ニワトコ、シキミ、ソヨゴ、コバノガマズミ、カラスザンショウ、エノキなどです。植栽樹がたくさんありました。

 シダではイワガネソウ、ゼンマイ、キジノオシダ、オオキジノオ、シシガシラ、トウゲシバなど25種ぐらい。コケは30数種類。岩壁に生えるハマキゴケは乾燥時は茶色ですが、スプレーで水をかけるとわずか10秒で緑色に変わりました。アブラゴケは光にかざしてルーペで見ると、大きな細胞が見分けられました。