2024/06/23

南河内(千早口方面)観察会の記録

 

令和4年5月8日(日) 南河内(千早口方面)観察会

コース:南海高野線「千早口」駅

   → 美加の台5丁を経て延命寺

   → 南海高野線「三日市町」駅

当日配布された資料(植物リスト) →【こちら

当日観察した蘚苔類リスト → 【こちら


 晴天に恵まれ、比較的涼しい絶好の観察会日和。集合場所の「千早口駅」には次々と参加者が集まり、総勢22名となった。10時に大場会長のあいさつの後、担当の木村から地図と植物リストを配布し、コースの概略を説明した。何回か観察会を実施したコースだが、美加の台の造成が始まって、この地域の環境は大きく変貌した。でも、明るい農地や住宅地と暗い山道が交互にあり、多くの植物を見ることができた。

 駅近くには農地が多く、コオニタビラコ(春の七草のホトケノザ)やウマノアシガタ・キツネノボタンなど、黄色い花が目立つ。外来種でやっかいなハタケニラは、秋に咲くニラとは異なりニラ臭はない。竹林でソクズを見る。スイカズラ科からレンプクソウ科に移され葉はニワトコに似る。夏に白い花が咲き秋の赤い実は食用にもなる。帰路の川沿いに見られた。高架道路近くで3mにも達するトウコマツナギを見る。

 このあたりから、古くから残る山道に入る。ツルカノコソウ・ツボスミレ・シャガも白い花盛り。1週間前の下見では咲いてなかったシライトソウも20~30株は開花。チャルメラの形の実を多数つけたチャルメルソウやサンショウソウも多い。クジャクシダ・リョウメンシダ・ジュウモンジシダなど湿った場所を好む特徴的なシダが見られ、ゼンマイ・シシガシラ・イノデ・ヤブソテツなどが続く。マルバウツギやハナイカダ・コバノガマズミやムラサキケマン・ムロウテンナンショウも咲いている。

 その後、美加の台の住宅地を横切り、「延命寺口」のバス停付近から再び山道に入る。住宅地ではコウゾリナ・ノアザミの他、ブタナ・キキョウソウ・コバンソウなどの外来種が多いが、山道に入るとチャルメルソウやヤマネコノメソウ・ハシカグサや前述のシダ植物が多くなる。また、船のような形の実を多数つけた草が密生している。下見の時には白い花が残っている株もあってすぐに分かったのだが、実だけではなかなか難しい。皆さんに何かと尋ねたところ、数人の方はご存じで前回の槇尾山の観察会でもたくさん見られたサツマイナモリである。その後、明るい畑を経て延命寺へ12時半に到着し、昼食をとった。延命寺周辺には以前からササユリが多く見られたが、減ってはいるが開花可能な株もかなり見かける。フタリシズカも開花していた。植栽されたヤマユリもよく育っていた。

 午後1時半頃に延命寺を出て、三日市町駅へ向かう。途中、クサノオウ・ツルニチニチソウ・ヤブヘビイチゴ・カテンソウなどを観察し、昔は水車があって薬草を加工していた大同薬品近くで、キハダの樹皮の苦さを体験した。近くに見かけないフウロソウがあった。調べるとヒメフウロであった。貴重な在来種だが近年は園芸用でも販売され、それらが逸出して広がっているそうだ。小さなつぼみができ始めたマタタビの葉の先がわずかに白くなっていた。川沿いでオニグルミ(下垂する雄花序と上向きの雌花)を観察して、15時半頃に駅に着いた。晴天の下、様々な環境に生える植物を観察することができ、満足していただけたと思う。



槇尾山根来谷方面観察会の記録

 

令和4年4月17日(日) 槇尾山根来谷方面観察会

案内文(参考資料) → 【こちら

下見時に撮った植物の写真 → 【こちら

当日観察した蘚苔類リスト → 【こちら


 槙尾には西国33ヶ所巡りの施福寺があります。参拝はバス停から30分歩いて登るので巡礼さんには最大の難所となっています。槙尾山の標高600mぐらいですが、三国山を経て和歌山に通じ、 標高の割に山が深い感じを受けます。今回は、根来谷の途中までの往復とバス停付近を観察して歩きました。いつものように超ゆっくりで進んだので楽に歩けました。根来谷は杉植林の北斜面にあり、いつも暗い道ですので、あまりカラフルな花が目立つコースではありません。そのかわり、シダ植物が数多く観察できると期待していたのですが、あいにく、道に沿って下草が刈られていて観察できる数は少なくなりました。その分、今回は、コケに詳しい左木山さん(今観察会担当者)にたっぷりとコケの魅力を語っていただくことができました。全部を覚えるのも記録するのもできなくてすみません。

 今回、17人もの参加があり、近年になく盛況でした。槙尾のバス停までのバスの乗車定員が少なく、全員が予定時刻に揃うことができるか大変心配しましたが、10時ごろ、同時に全員揃うことができて本当に幸運でした。午前中は根来谷を登り、時間が来たところで昼食をとって引き返しました。

 谷道でぱっと目立った花はサツマイナモリ(白)とヤマブキ(黄)でした。サツマイナモリは群生というレベルで咲いていました。タニギキョウ(白)もありました、色は地味ですがミヤマカンスゲ、ヤマアイ、サンショウソウ、マムシグサの仲間もたくさん見られました。珍しいところではナベワリが咲いていました。木本ではアオキが花をつけていました。雌雄異株で、ルーペで雄しべだけの花と雌しべだけの花を確認しました。あまり見かけないイズセンリョウもたくさんありました。ハナイカダがありました。カゴノキもありましたが、幼木はカゴノキの代名詞の樹皮模様ではなく、芽吹きの様子や葉の形から同定しました。

 バス道は日当たりがよく、きれいな花がいろいろと見られました。オオバタネツケバナ(白)、カキドオシ(赤紫)、シャガ(白)、ジロボウエンゴサク(桃)、関西/西洋タンポポ(黄)、ヒメオドリコソウ(桃)、タチツボスミレ(薄紫)、ヒメスミレ(薄紫)、ムラサキケマン(赤紫)、キュウリグサ(青)、オニタビラコ(黄)、クサイチゴ(白)など観察機会の多いものが咲いていました。木本で花が目立っていたものは、ヤマツツジ、八重桜、カマツカ(白)、ヤマウグイスカグラ(桃)、ハナズオウ(桃)、ウワミズザクラ(白)などでした。その他をあげておきます。ブナ科ではアラカシ、シラカシ、ウラジロガシ、ツクバネガシ、コジイ、コナラ、マテバシイ。その他、イヌマキ、コウヤマキ、タラノキ、シロダモ、ネズミモチ、イチョウ、ヒサカキ、ニワトコ、シキミ、ソヨゴ、コバノガマズミ、カラスザンショウ、エノキなどです。植栽樹がたくさんありました。

 シダではイワガネソウ、ゼンマイ、キジノオシダ、オオキジノオ、シシガシラ、トウゲシバなど25種ぐらい。コケは30数種類。岩壁に生えるハマキゴケは乾燥時は茶色ですが、スプレーで水をかけるとわずか10秒で緑色に変わりました。アブラゴケは光にかざしてルーペで見ると、大きな細胞が見分けられました。

(記録)せんなん里海公園(淡輪~箱作)観察会の案内文

1.日  時   2024年6月9日(日)

 *朝7時のNHKの気象情報で、大阪府午前の降水確率が60%以上の時は中止します。

2.集合場所   南海本線「淡輪」駅 改札口(1ケ所です)を出たところ

3.集合時刻   午前10時

 午前中は「淡輪」駅から里海公園の海岸に出て海食崖で、ウバメガシ・ヤマモモ・ヒメユズリハ・ヒサカキ・ヒトツバなどや公園に植栽された植物を観察し、「潮騒ビバレー」近くの砂浜でハマヒルガオ・ハマボウフウ・コウボウムギ・コウボウシバなどの海浜植物を観察します。また、この日は大潮で、人工干潟ではハマサジやホソバハマアカザなどを見ることができます。さらに進んで、田山川河口付近の汽水性湿地でヒトモトススキやアイアシなどを観察します。その後、箱作の自然海岸で大きなハマウドやオカヒジキ・ツルナなどを見て、箱作駅に向かいます。



2024/06/08

2024年6月8日まで堺植物同好会HPの TOP ENTRY を飾った写真

オニシバリ Daphne pseudomezereum

 

図書紹介

左木山祝一さんが「ミクロの世界のコケ図鑑」を2024年6月19日に出版
詳しくは【こちら】で(外部にリンク)
 

入会案内

 堺植物同好会へのお誘い


* 身近な植物を求めて、いっしょに野山を歩いてみませんか?―年5~6回の植物観察会を開催

* 植物の世界に触れると感動と喜びが待っています。―会誌「堺植物」発行・会員発表会開催

* もっと植物について知りたい方、初心者の方も大歓迎!―昭和34年創立。今年で62年目。

主な活動内容

植物観察会

 毎年5回の観察会を開催

* みんなで楽しく植物を観察し、植物の名前や特徴を学べます。一般向けハイキングコース。

会員発表会

 毎年1回開催(1月)

* 会員同士で植物の観察内容や旅行で見た各地の植物の紹介、植物に関する研究報告などを行って交流します。

会誌・会報

 会誌年1回、会報年4回発行

* 会誌「堺植物」:2020年に第60号(記念誌)を発行。植物に関する研究報告・随想・紀行文など多方面にわたる内容を掲載。あなたも投稿ください。

* 会報:年4回発行。観察会の案内や報告を中心に、植物に関する話題を紹介。

調査・研究

 堺を中心に植物調査や保護活動

* 堺市を中心とした地域で、植物相の調査を行い、「堺市植物目録」や「堺植物紀行」を発行。

* 大阪府指定の天然記念物「美多弥神社シリブカガシ林」の保護増殖事業や、堺市の地名がついた「ハマデラソウ」を守る活動などを行っています。


入会方法

* 会費は年2000円(2022年現在)。入会金は不要です。

* 植物が好きな方ならどなたでも入会できます(堺市以外の方も歓迎します)。

* 申込・問い合わせ先

 〒590-0134  堺市南区御池台2-6-14-210

  木村進(当会副会長、TEL072-293-7662)

 電子メール:tanpopok★jcom.zaq.ne.jp

  (★を@に置き換えてください)

* 会費納入は下記の郵便振替口座まで。

 口座番号: 00930-8-11328

 加入者名: 堺植物同好会




堺植物同好会会則

堺植物同好会会則

                        平成18年4月(一部改正)

                        平成27年4月(一部改正)

第1条(名 称)

  本会は堺植物同好会といいます。

  事務局  〒590-0134 堺市南区御池台2-6-14-210  木村 進

    TEL 072-293-7662

第2条(目 的)

  植物に趣味を持つ同好の人たちのつどいとして互いに親睦を深め、一層の趣味と教養を高めるようにします。また児童生徒ならびに一般市民への啓発をはかり、日常生活により文化的・科学的なうるおいを持たせるようにします。

第3条(事 業)

(1) 観 察 会  春夏秋冬を通じて年6回、定期行事として行います。他に会員の希望により適時、観察会を行います。会員はもとより会員外にも広くよびかけ、自然に親しむ機会をつくります。また小中学校の児童生徒の植物観察会も合わせて行います。

(2) 調査研究  市内の野生植物の分布を調べたり、観察地の選定などをし、市内各校の野外観察、採集指導に対し解説をつけたりします。また、貴重な植物の調査保護などの研究をします。

(3) 研 修 会  会員の希望や必要に応じ、見学会、講演会、実習等を行います。

(4) 会誌発行  年1回会誌を発行して会員の日頃の研究や随筆をのせて知識の交流を行い、会員相互の啓発と親睦をはかります。

(5) 他団体との交流  互いに観察会に参加したり、会誌の交換等を行います。

第4条(会 員)

  本会の会員は先生方と一般市民有志申込み者を主とします。

  但し、観察会は児童生徒などの参加をみとめます。

第5条(役 員)

  顧問  若干名   本会に特に御支援いただく方を役員会にはかり役員全員よりお願いします。

  会 長  1名      会 計  2名      運営委員  若干名

  副会長  2名      書 記  2名

第6条(会 費)

  本会の会費は年間2,000円とし、主として会誌発行、連絡費にあてます。また、当日会費として、観察会参加者より300円を徴収します。