令和3年11月14日(日) 茨木市下音羽渓谷観察会
11月の少し寒さを感じる中、紅葉を楽しむにはいい観察会になりました。
阪急バスが車作バス停についたのは10時40分でした。そこで、はじめに大場会長より挨拶がありました。そして、出原さんから今日の観察会のコースと見どころについて話をしていただきました。1つ目はエドヒガンを見つけること、2つ目は野生のキクのヨメナとシロヨメナとノコンギクとイナカギクなどの標本を使って見分ける方法を教えていただきました。それらの花が今咲いているからです。手触りが見分けるポイントになるとのことでした。
出発し、収穫のすっかり終わった田んぼの横を通るとヤクシソウ、タマガヤツリ、アキノタムラソウ、ママコノシリヌグイなどを見つけることができました。そして、目あてのキクを見つけ詳しく観察しました。はじめはヨメナのようでした。さらに進み林の中に入っていくと、同じような花ですが葉や茎の手触りや冠毛の観察からノコンギクであることがわかりました。林を作っている樹木にはコジイやクヌギやクサギ、ニガキ、シラキ、コバノガマズミ、ケケンポナシ、アワブキ、ホソバタブ、エドヒガン、イヌコウジュなどがありました。出原さんの話ではこのような地域は中間温帯と考えられるそうで、カシの仲間にとって冬の寒さが厳しく育ちにくく、ブナの仲間にとっては夏の暑さが厳しく育ちにくいため、前に出てきたような植物が森を作るのだろうということです。その仲間にエドヒガンがあるのだと考えられ、日本中のいろんなところにエドヒガンはあるのだそうですが、中間温帯のようなところにぽつぽつと育つと考えられるとのことでした。橋のたもとで見つけたリンボクはずいぶん大きなもので、葉は鋸歯も目立たなくなっていました。この木はヒイラギガシとも言われ、幼木はヒイラギのようなとげのある葉だそうです。林の中には沢山の種類のシダがあり、岩についたマメヅタの観察をしたり、一つ一つ写真を撮ったりする方もいらっしゃいましたが、私は浅学なため詳しく記録することはできませんでした。
12時20分頃に昼食の場所にと考えて所についたのですが、下見の時と違って沢山の車がとまっていたため、急遽少し先の河原で食事をすることにしました。おかげできれいな川の横で固まって食べることができました。午後は林の道を進み、ナギナタコウジュ、ゴマギ、ヤブサンザシ、シュウブンソウ、アカガシなどを見ることができました。林をぬけると棚田が広がるところへ出ました。そこではセリ、ミゾソバ、カラスウリ、サクラタデ、ミゾカクシなどがありました。そしてキクの仲間イナカギクを見つけることができました。
そして、3時過ぎには忍頂寺のバス停につくことができました。そこで木村さんから挨拶があり、この観察会が今年度最後の観察会であること、1月15日(土)に会員発表会があることの連絡がありました。来年度もよろしくということで今回の観察会を終えました。
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