2024/12/07

2022年10月16日 「堺自然ふれあいの森」観察会の記録

 

参加者18名

晴天に恵まれ少し暑いほどの中、予定を変えてまず山側の里道から歩き始めました。この公園のシンボルでもあるシリブカガシや、ヤマモモ、カスミザクラの大木の間に、実をつけたウメモドキ、ナツハゼ、ネズミモチ、またイソノキの幼木、タカノツメ、カクレミノ等を観察していきます。水がしみ出した斜面にコモウセンゴケ、シダ植物のミズスギが見られました。尾根道に上がり、見晴らし広場では淡い藤色のコウヤボウキが花盛り。ゴンズイ、ガンピ、ナナミノキ、ヤブムラサキ、ネズミサシ、カクミノスノキ、ヒサカキ、クロバイ等の樹木を見たのち第二豊田川添いの道に下りると、こちらはヨシノアザミが一面に花をつけていました。タチカモメヅルの愉快な形の実や、ノダケの紫色の複散形花序が目を引きます。これらは草刈の時申し入れをして残してもらったとのことでした。奥まったところにあるウラゲウコギを観察し、ヤノネグサ、アキノウナギツカミ、アカネ等を見ていくと、美しい青緑色の実(虫こぶ)をたくさんつけてさながらクリスマスツリーのような、低木にからんだノブドウに出会いました。さらに奥に進むと、数年前の台風で大きな木が倒れてできたギャップに多くの草本やシダ植物が出現したという場所がありました。花後のオオヒキヨモギが数本あり、今度は花の咲いた時に来たいと思いました。川の中にはツルヨシ、ミゾソバ、出口に近づくあたりではアメリカセンダングサ、オオイヌタデ、ジュズダマ、オオブタクサ等が見られました。午後は職員の方に普段入れないスゲ沼を案内していただき、里山の湿地風景を再生するご苦労をうかがいました。ニホンアカガエル、シュレーゲルアオガエルが生息しているそうですが、ウシガエルやアメリカザリガニを根絶することが難しいそうです。稲刈りが終わった田でキカシグサ等を観察し、カヤネズミの巣の痕跡やススキの根元のナンバンギセルを見て終了しました。

下見の時からご協力いただいた熊谷様、当日お話を伺った酒井様、ありがとうございました。

(なお、当日お配りした下見の時の資料のうち、「ノブキ」は間違いでしたので削除して下さい。酒井様、ご指摘いただきましてありがとうございました。)

(藤村記)


下見(2022.9.25.実施)で確認した植物のリスト → 表示


下は、会員のブログから、当日観察した植物に関する情報です。

★ キカシグサ

刈り取られた田でかわいい花を咲かせる水田雑草です。気候の関係だと思いますが、今年は花がほとんど終わっていて、残っていた花も枯れる寸前の花でしたので、以前同じ場所で同時期に撮影した写真を紹介しておきます → こちら

★ ホソバイヌワラビ

観察会で無性芽を見ました。こちらに載せています。



0 件のコメント:

コメントを投稿