2024/12/07

2022年9月4日 金剛山久留野峠方面観察会の記録

 

集合 午前10時15分に南海バス 金剛山ロープウエイ前バス停

 台風11号と停滞前線の影響で不安定な天気が続く中、この日は天気に恵まれた。金剛山ロープウエイ前バス停に集合、木村副会長のあいさつ、担当者からのコースの説明のあと、10時15分出発。集合場所のトイレの周辺では、オニドコロの花と実、季節外れのヤマブキの花、ボタンヅルの花、ヌルデの実、ノブドウの虫こぶと虫の入っていない実の違いなどを観察し、ようやく歩き始めた。

 歩道脇に生えたフサザクラの新しい赤い葉と大きな木にぶら下がっている実、マタタビの黄色く熟した実と虫の入った実、ヤブムラサキ、ムラサキシキブの葉、植えられたヒマラヤスギなどをみて東屋の横を通過。数個の実をつけたヒメヤシャブシ、赤い実と来年の小さな花芽をつけたカナクギノキ、ツルニンジンのつぼみと実(後で下を向いて咲く花も見られた)、オオバアサガラの実生の大きな葉。アブラチャンの大きな丸い緑色の実などを観察しながらゆっくりと進む。

 撤去されることが決まったロープウエイへの登り口を右に見て、まっすぐに進み久留野林道の入り口に到着。林道に入ると、谷道で両側が植林で、暗いところと、開けた明るいところがあり、暗いところには、小さな白い花をつけたハナタデやウワバミソウが地面を覆うように生えている。明るいところには、小さな穂をつけたミカエリソウ、花が咲き始めたアキチョウジ、実をつけたフタリシズカ、ユキザサなどがみられた。

 久留野峠への最後の急な登りになる前の開けた所で、舗装された道に荷物を広げて昼食をとり、もと来た道を戻った。雨の後で、濡れた滑りやすい道を注意深く下って帰った。登りに見逃した種類や、気が付いていなかった点を見ながら下った。

 道を覆うようにツルになって伸びている葉が話題になっていたが、シソ科のオウギカズラで、春の花のあとに地をはう枝が伸びるそうである。ヤハズアジサイについて、両側の斜面の植林下に、先が切れ込んだ大きな葉をつけて一面を覆うように生えており、木村副会長の説明では、この種は、そはやき要素(襲速紀、九州中南部の「熊襲」・四国の「速吸瀬戸」・紀伊半島・東海地方の中央構造線に沿って分布の中心がある植物)と言われており、帰ってWikipediaで調べたところ、なじみのあるところでは、ユキワリイチゲ・チャルメルソウ・ギンバイソウ・モチツツジ・テイショウソウ・シライトソウなどが該当するそうである。

 午後2時解散。解散のあと、バス停の歩道の溝に、アカバナの花が咲いているのを見てバスに向かった。歩く距離は短く、ゆっくり観察できたかと思う。

(その他、見られた植物)
アマチャヅル、イヌガラシ、イヌショウマ、イヌトウバナ、ウシタキソウ、ウバユリ、オトコエシ、カラスウリ、カラムシ、ガンクビソウ、キツリフネ、キンミズヒキ、ギンレイカ、クサアジサイ、クマシデ、ゲンノショウコ、コメナモミ、サジガンクビソウ、シュウブンソウ、シラネセンキュウ、ツリフネソウ、ノブキ、ハダカホウズキ、ヒメコウゾ、フタバアオイ、ミズタマソウ、モミジガサ、ヤブマオ、ヨシノアザミ


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