2025/06/07

令和6年1月14日(日)の 第47回会員発表会 の記録

発表者及び演題

・笹井 宏悦:ハマデラソウの育成状況について

・酒井 和子:堺・鉢ヶ峯「里山の大切な仲間たち―2023」

・植村 修司:堺市の生物多様性保全上考慮すべき野生生物

  ―堺市レッドリスト2021・堺市外来種アラートリスト2021について―

< 休 憩 >

・芦田 喜治:コケ2023 見たこと,したこと

・出原 茂樹:2023年観察会より:能勢町地黄湿地


 午後1時30分,木村副会長のあいさつとたくさんの資料を使った昨年の活動などのふりかえりで,年初めの会員発表会が始まりました。

 1番目は,笹井宏悦さんの「ハマデラソウの生育状況について」の発表です。牧野富太郎が名付けた堺の地名がついた唯一の植物であるハマデラソウの保存に向けての関連小中学校や保存会の取り組みや,堺市内や周辺地域での生育状況について報告していただきました。

 2番目は,酒井和子さんの『堺・鉢ヶ峯「里山の大切な仲間たち-2023」』です。毎年の発表会で聞くことができる軽妙な「酒井節」に今年ものせて,2023年に鉢ヶ峯で見ることができた植物を美しい写真とともに紹介していただき,その生育状況の変化についても話していただきました。

 3番目は,植村修二さんの「堺市の生物多様性保全上考慮すべき野生生物-堺市レッドリスト2021・堺市外来種アラートリスト2021について-」です。堺市のレッドリストやアラートリストの設定される仕組みをやさしく解説していただくとともに,リスト作成以上に「みどりの保全」が大切なことを,長年の植物観察に基づいてわかりやすく説明していただきました。

 休憩をはさんで4番目は,芦田の「コケ2023,見たこと・したこと」の発表です。2023年に出会ったコケの紹介と,会誌に投稿した内容について解説しました。

 5番目は出原茂樹さんの「2023年観察会より:能勢町地黄湿地観察会の報告」です。かつて能勢町の観察会で訪れた地黄湿地を,今回は中心にした観察会の報告です。何度も現地を訪れて得た湿地特有の生物を,今の同好会の会員の皆様に合った観察コースの設定や観察会当日の様子などに交えて報告していただきました。

 そして,奥田副会長の閉会のあいさつで,会員発表会も無事に終了しました。

今年は長く続いたコロナの不安は静まったのですが,年明け早々の能登半島地震のせいで,会場までの足取りも心なしか重く感じました。しかし,昨年よりもたくさんの会員が参加された会場の熱気と,箸休め的な私の発表を除けば,どの発表も膨大な情報を短い時間に濃縮したすばらしい内容で,本当に充実した発表会になり,足取り軽く帰宅することができました。

 最後に,発表会全般の調整をしていただいた木村副会長,むずかしい司会役をみごとにされた奥田副会長,発表に加えて会を円滑に進めるための時計係もしていただいた出原副会長,受付役の今井副会長と会計担当の藤村さん,すばらしい発表をされた発表者の皆さま,そして,その発表を熱心に聴いていただいた発表会に参加された皆さまに感謝いたします。

(芦田 喜治)



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